オレとヒナタ様が付き合うようになって2ヶ月が経過。

これまでは付き合って間もないということもあり、
ヒナタ様の父であるヒアシ様にはバレないようにと内緒にしてきた。

しかし、この日は久々に互いの任務がなく、
2人きりになれたことで浮かれていたのか、オレとしたことが…。



その日ー
前日の任務が長引いていたことは聞いていたので
朝になり、入り口の扉が開いた音を聞いたネジは
ヒナタの帰りに気付き部屋へと向かう。

一方、任務を終え帰ってきたヒナタは
戻りの報告をするべく父ヒアシを探していた。


そして廊下の真ん中で互いに気が付く。


「ネジ兄さん…ただいま戻りました」

「お疲れさまです。ヒアシ様なら先ほど出て行かれましたよ」

「そうー」

ヒナタが返事をする間もなく、ネジは言葉を付け加える。

「今日の帰りは遅くなるとー」

そう言うと、ヒナタの手を引き応接間に入る。
最近はあまり使われることがないこの部屋は
2人が唯一、恋人同士として一緒に過ごすことのできる空間だった。


部屋に入った途端、ヒナタの顔を覗き込むように近づくと
そのまま引き寄せキスをする。顔を赤らめるヒナタだったが
久しぶりの貴重な時間を感じて、応じるように腕を回した。


「この時間がずっと続けばいいのに…」

ヒナタがポツリと呟くー

何かと決まりや秘密の多い日向家では
宗家と分家の間柄など子どもの頃から植え付けられていたため
いつも周囲に警戒し、なかなか同じ時を過ごすことができなかった。

「…ツラいですか?」

「ううん。私は大丈夫。ただもっと自由に一緒にいられたら…って」

「オレもそう思います…」

そして2人はその貴重な時間を無駄にしないように
再び見つめ合うとギュッと抱き合う。

「いつ見てもキレイな目をしているな」

「///ネジ兄さんの髪は私よりさらさらしてて気持ちがいい…」

「そんなことないですよ。ヒナタ様だってー」

ネジがそっとヒナタの髪に触れ、2人はもう一度深く口付けを交わす。


その時だったー


バタンという音がしたので振り返ると、
帰ってきたヒアシが目の前にいることに気が付く。


「………っ!!」


「…………////」


「………………」


3人の間に重い沈黙が続く。
そしてネジが最初に口を開いた。


「申し訳ございません!!」


ネジの頭にはまだやはり分家の身という縛りが残っているので、
立場を痛感し即座に頭を下げる。
そしてヒナタも叱りを受けることを察して、続けて頭を下げる。

互いにもう二度と会うことは許されないかもしれない…

そう諦めかけていたが、
意外にもヒアシの反応はどちらでもなかった。


「……そういうことは誰もいない時にすることだな」

そう言い残し部屋を去ってしまった。


残されたヒナタとネジは顔を見合わせ不思議そうにするが、
ネジはバレたからにはと、ヒアシの元へと向かう。


「待ってくださいヒアシ様!」

「……何だ?」

「オレは中途半端な気持ちでヒナタ様と接しているのではありません。
 それだけは言っておきます」

そういって必死に頭を下げるが、ヒアシの反応は至って冷静で…

「反対するとは言ってないだろう」

「?」

「私も将来ヒナタにはお前と結ばせようと思っていた。
 だから別にお前が頭を下げなくても良い」

「………ヒアシ様……」

「だがヒナタを泣かせるようなことをした時には…覚悟しとくんだな」

「はい!ありがとうございます」

そう言ってもう一度頭を下げるネジ。
ヒアシの寛大な様子に感謝をしてその後ろ姿を見送る。

そんなヒアシは先ほどの2人がキスをしていた光景が忘れられず
しばらくは悶々とするのであった。

(父はツラい…)



ーENDー



≪あとがき≫
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
なんとなくバカップル感が出ていてモヤっとする初のネジヒナ(笑)
普段は兄弟や親戚CPは書かない主義なんですが、
日向は一族という括りと、日向の眼の秘密を守っていく上で
恐らく先祖代々みんな一族同士で結婚していたんだと勝手に思い、
書いてみました。もうヒナタはナルトのモノだけどね(^^;
最後のヒアシ様の呟きは、途中2人が話している中での
「ツラい」とかけています。2人はツラくないけど、
パパはツラいよっていう、そんなどうでもいい裏話←
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