シャワーの音が聞こえる中、
カカシは明日の任務の準備を終えると、愛読書を取り出した。
恋人がいる今となってはあまり読めなくなっているこの本。
それはもちろん相手がサクラだからだ。
「…フフフ……」
「…フフじゃないでしょ?私といる時はその本、置いときなさいよー」
お風呂から出てきたサクラは髪をタオルで乾かしながらベッドに上がる。
それでもまだ横になってお気に入りの小説を嬉しそうに読み続ける
カカシを睨むと、本を取り上げた。
「あ…ごめんごめん。サクラが風呂入ってる間、読んでただけだよ」
もう出てきちゃったの?と肩を落とすが、
どうやら任務報告書と明日の準備に時間を費やしてしまったようで。
時計を見ると、サクラがお風呂に行ってから20分も経ってしまっていた。
(せっかくの読書タイムが…)
「ったく…私より大事にしてるんじゃない?その本」
取り上げた本をパラパラとめくりながらカカシに問う。
「それはないよ。オレが大事にしてるのはサクラだけ。
ほら、こっちおいで」
カカシに腕を引かれ、そのままサクラもベッドに横になる。
「こうやって2人でのんびり過ごすのも久々だな」
「そうね、ここ最近はずっと師匠の元で修行してたし…」
そう。サクラとこうして任務以外で会うのも久しぶりだった。
最近は五代目にサクラを取られっぱなしだったし、
オレ自身しょっちゅう別任務で里を出ていたから。
「あ、そうだ!ずっと聞こうと思ってたんだけどー」
ふと思い出したようにサクラが振り向いて尋ねる。
「何だ?」
「先生、ナルトには成長したなって言ってたけど、私は…どう?」
「ん~…ま、成長したよ。色々と……ね」
カカシは目線を顔から下に下げ胸元にやった。
その瞬間サクラの平手が目の前を通過するー。
「っどこ見てんのよ!!」
「冗談だよ、冗談♪」
サクラの平手を掴んで止め、代わりにサクラの頭を撫でた。
「…もう、先生ったら//」
膨れるサクラを見て心で答える。
(大人になったよ、ホント)
口に出さないのは、出してしまうと
これ以上、理性が抑えられないかもしれないから。
お風呂上りで濡れた髪が大人っぽさや色気を増す。
濡れた髪、白い肌、見上げる目線…全てが色香を込め、
まるで誘惑されてるような気分だった。
理性が緩み、無意識にサクラを押し倒す。
「…っ先生…///」
「サクラ…好きだよ」
「…うん、私も///」
だけどキスで終わり。
この先はサクラがもう少し大人になるまで保留。
(ま、オレの理性が保てる限りだけど)
「あ、そうだ。オレもサクラに言っておくこと思い出した」
「何?急に?」
「また連絡あると思うけど、今度から第七班の隊長が代わるんだよ」
「え…先生じゃなくなるの?」
「五代目が決めたことだからねー。ま、頑張って!」
「先生はどうせ別の任務なんでしょ。
最近は先生いないこと多かったし、いいわよ」
「そんなあっさりと。…オレがいなくて寂しくないの?」
「ぜーんぜん!」
「サクラ~」
「だってここに来たらいつでも会えるじゃない」
「…ああ、そうだな」
窓を開けると穏やかな風が流れてきた。
サクラの隣で目を閉じるー心地良い。
温かく、和やかで…言葉に出来ないほど安らぐ気持ち。
お互いがもっている安心感。一緒にいるだけで安らげる。
隣のサクラに目をやるとサクラも同じような目線で微笑んでいた。
「それはそうと、新しい隊長ってどんな人なの?」
「…ん~…ま、オレよりは若いね」
「ふ~ん、どんな人だろう。楽しみー」
「気移りしないでよ?」
「あぁー楽しみ!」
「あぁー心配!」
そして新しい第七班の任務初日ー
上忍待機所に入ると第七班の新しい隊長が準備をしていた。
「カカシ先輩!おはようございます!」
「オレの可愛い教え子たちだからよろしくね!」
「はい、わかりました!」
「そうそう、サク…いや春野サクラのことだけど…」
「はい、何か?」
「…手出したらダメだよ」
「っえぇ!?出しませんよー!っていうか何言ってるんですかー!」
「いやぁ念のため♪サクラはオレの大事な部下なんだからね」
「…?わ、わかってますよ、カカシ先輩…」
意味がわからず疑問符を並べるヤマト。
カカシの言っている意味がわかるのはもう少し先の話。
ーENDー
≪あとがき≫
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
カカサク第二部バージョンでした。…が、ヤマトが来る前は
カカティは入院してるし、その前は我愛羅奪還任務だったし…
何だかいつもに増して原作総無視でスミマセン。。
いつかこれの続編でヤマトが2人の関係に気付く…みたいなのも
書いてみたいですね。そこからのヤマ→サクとか萌える(笑)
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