9月22日。夜の12時前ー
いのは部屋の窓から家を抜け出し、
シカマルとの待ち合わせ場所へ向かう。
待ち合わせは小さい頃よく遊んだ2人だけの秘密の場所。
毎年この日は2人で会うと決めていた。
待ち合わせ場所に着くと、シカマルの姿を探す。
時計を見ると、間もなく12時になるところだった。
「…約束、忘れたのかと思ったぜ」
「シカマルー!遅くなってごめん!ギリギリ間にっ………」
一瞬にしていのの唇を奪うシカマル。
そしてそのまま優しく包み込むように抱きしめた。
「無事なら良かった…。あんまり心配かけんなよ」
「……シカマル///……遅くなったけど誕生日おめでとう」
そう言ってケーキの入った箱を差し出す。
そのケーキを受け取ると、シカマルもまたケーキの入った箱を渡す。
「いのも誕生日おめでとう」
この習慣は毎年の事だった。
9月22日生まれのシカマルと23日生まれのいの。
お互いケーキを2切れ持ち寄り一緒に食べる。
「この日だけだよな、お前がケーキ食うのって」
「だってその方が楽しみじゃないー♪
それにーこの日は特別、ケーキが2つ食べれるんだもん。
私が選んだのは…今年は定番いちごショート。シカマルは?」
「オレのは抹茶のロールケーキだ。女に人気って書いてあったからな」
「ふふっシカマルらしいわね」
そしてキレイな夜空の下でケーキを食べながら話す2人。
「何か懐かしいなぁー。
昔はシカマルや私の家でよくこうしてケーキ食べたもんねー」
「だな。オレたち生まれた時から一緒にいるようなモンだったからな」
2人が付き合いだしてから毎年恒例にしているこの習慣。
今に始まったことではなかった。
元々親同士の仲がいいため、幼い頃からずっと一緒に過ごしてきて、
誕生日は1日違い。いつも家族ぐるみでお祝いをされてきたのだ。
「うちの母さん、妊娠したことがわかった時に
シカマルのお母さんに言いに行ったんだって。そしたらー」
「オレの母ちゃんも妊娠してた、だろ?オレもよく聞かされる」
「そうそう。ホント私たちって生まれてからずっと一緒なんだよね」
ケーキを食べ終わると、2人は芝生の上で横になる。
空には2人を祝福するような星の数々。
「キレイねー」
「空見ると落ち着くだろ?」
「うん。私ね、シカマルと付き合うまでは
こんな風に空を見上げることなんてなかったのよねー。
だから感謝してる。こんな素敵なものを教えてくれてさ」
「オレもお前と出会ったことで、空だけでなく、
花や自然が好きになったな…」
「お互い何かしら影響されてるってことよね」
「ああ。…ってあれ!」
「流れ星!」
「お、あっちにも…」
「たくさん流れてるねー。ね、一緒に願いごとしよ」
「いいぜ」
願い事はもちろん…
「「これからもずっと一緒にいられますように」」
ーENDー
≪あとがき≫
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
シカいの誕生日記念に書き上げた小説でした。いのとシカマル、
誕生日が1日違い、そして幼馴染、これって絶対誰かの思惑だよ!と
ファンブック(闘の書)を読んだ当初そう思っていました(笑)
ちなみに2人のお母さんの妊娠が同時にわかるというあの小話は
遥か昔、何かの漫画かドラマで見たシーンからのインスパイアです。
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