「……もう止めにしよう」

背を向け俯いた状態でアスランは懺悔の言葉を放つ。


「……そ、そうよね…」

背を向けられた相手、ミーアも俯きながら首を縦に振った。



俺たちは間違っていたんだー



俺は婚約者であったラクスと別れさせられ、
彼女はその後、俺の親友キラと付き合うようになった。

しかし俺はラクスが忘れられなく、何度も心の中で葛藤した。
よりによって相手がキラだったからかもしれない。

だが、親が勝手に決め、勝手に破談にさせられたにも関わらず
文句の1つも言えなかった俺にキラやラクスを責める資格はない。


そして、2年が経ちー
そんな想いがやっと薄れてきた頃に出逢ってしまった。
ラクスにそっくりなミーア・キャンベルと。


性格は違うものの、見た目はラクスと言っても変わりはなかった。
そして俺はミーアを見るたびにラクスを思い出し、
ラクスを想ってミーアと付き合うようになってしまった。

ミーアはそんな俺を好きでいてくれて、
俺の本当の気持ちを知りながらも一緒にいたいと言ってくれた。


それからー

互いに偽りの愛で愛し合っていたのだった。


「アスランは悪くないの。だから気にしないで…。
 いつかは……って初めから分かってたことなんだもん」

「でも俺はー」

「私、少しでも憧れのラクスさんとして
 憧れのアスランと付き合えただけでラッキーだったから…」

「ミーア……」


俺は何度もミーアとして接しようと試みた。
ミーアを好きになれば良いと思って。

だから俺はミーアを好きになろうと必死だった。
だけど、人を“好きにならないと”と思っている内は
そう簡単に好きになれないものだったんだ。


「私ね…アスランと初めて会った時から好きだって思ってた」

「……ミーア」

「それでね、同時にラクスさんとしてで良いから
 付き合ってくれないかなってそう思ってたの。
 それでね、付き合う内ミーアを好きになってくれればって…。
 ごめんね、元々裏があったの…」

「…!!そ、そんなこと……」


結局はミーアも似たようなことを考えていたんだと知ることができた。

なのに俺は真実を伝えようとしなかった。俺も同じ考えだったと。
それに謝るのはミーアじゃなく俺の方なのに…。


「……すまない」


もう言えることはそれしかなかった。

今ならまだミーアとしてやり直せるかもー

何度も頭を過ぎったが、頭を振った。
そんなんじゃいけないんだ。もうこんな偽りの愛は終わりにしなければ。


「…ねぇアスラン、最後にね…
 最後に一度だけでいいから…ミーアとして抱きしめて?」

ミーアの表情がいつもと違うのが分かった。

アスランはこれで最後だと自分に言い聞かせミーアを抱きしめた。


「…ありがとう」

「……私こそ今までありがとう」


そして2人は偽りの愛に区切りをつけたー。



ーENDー



≪あとがき≫
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
こちらは書いた当初、相手をミーアにするかメイリンにするかで
悩んだという懐かしい思い出が(苦笑)
話的にはミーアは適役なんですが、流れ的に最初、
アークエンジェルに戻ったらキラとラクスが前よりラブラブしていて
アスランはそれが辛くて、そんな時、髪を下ろしたメイリン登場で
以前のラクスを思い出し、互いに偽りながらも愛してくー
とかって感じだったんですよ。これはこれで話作れそうですが…笑
だから最後までどうしようか悩みましたね。
結局、ミーアにしましたが、口調がイマイチ定まらない(*ノωノ)
ちなみにこれはSEEDにも関係のある某アーティストさんの
とある曲を参考に書きました。わかる方がいたら同志です♪
アルバム曲なんで知ってる人にしか分からなかったり。。
アスランは優柔不断のだメンズ代表なので(←一番好きキャラです笑)
またいつか他のCPでも書いてみたいなぁなんて思います。
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