学校が終わったと同時に朋香は駅まで走っていく。

今日は久々のデート。
もうすぐ誕生日の私のために、仁王さんが時間を作ってくれた。

「仁王さーん!」

「お、来たか」

「ごめんなさーい!せっかく時間作ってくれたのに遅刻するなんて…」

「いや、構わんぜよ。俺も今来たとこじゃし」

とは言っても、待ち合わせは15:30。そして今は16:00前。
朋香はホームルームを長引かせた担任を心底恨んだ。

「今日どっか行きたいとこあるか?」

「ん~」

「特にないなら、いい場所知ってるけど行くか?」

「はい!」

行き先を聞かないまま、仁王に連れて行かれる朋香。
段々待ち合わせ場所から遠くなり、見知らぬ景色に少し戸惑ってきた。

「あの一体どこ行くんですか?」

「お楽しみって言ったじゃろ」

「…ケチ」

「もう着くからそんな膨れっ面しなさんな」

そして辿り着いたのは普通の住宅街。
足を止めた先に見えたのは『仁王』と書かれた表札が。

「…!!」

「そ。ここは俺の家」

「…っえ!?」

「大丈夫。今は誰もおらんよ。気遣うこともないって」

「…でも」

「いいからいいから」

その言葉に流され、緊張しつつ家へ上がる。

初めて入った彼の家に戸惑いつつも、
普段謎めいた仁王の生活観が見えそうで辺りを見渡した。

(あ…これ仁王さんの小さい頃の写真だ!かわいい~)

「それは幼稚園の頃の写真ぜよ」

朋香が飾ってある写真に見入っていると、
いつの間にかジュースを持ってきた仁王が横にいた。

「スミマセン…勝手に見ちゃって」

「いいって。なぁそれよりこっち来て座らんか?」

仁王がソファーを指差し、こっちに来るよう手招きする。

「ああ、はい」

不思議な顔をして隣に腰掛けた朋香。
仁王は朋香の髪を止めていたゴムを解く。

「!?」

「…下ろしてる姿も可愛いがの」

「か、からかうんならあっち行きますよ?」

「髪、俺がくくっちゃる。遅刻せんとこう思て走ってきたんじゃろ?」

「あ……バレてたんだ」

「折角のツインテールがめちゃくちゃなっとるのぅ」

「あ、いいですよ。自分でくくれますし」

「ええからええから。少しじっとしときんしゃい」

「は、はぁ……」

仁王は慣れた手つきで朋香の髪をキレイに結んでいく。
そして仁王は鞄からリボンを取り出すとこっそり結びつけた。

「よし、これでいいぜよ」

「わぁ!ありがとうございます!
 あれ…でも…私、今日リボンしてませんでしたよ?」

「それは俺からのプレゼント。明後日、誕生日じゃろ。おめでとさん」

「ありがとうございます!嬉しいー!」

「似合っとるよ、ホント」

「仁王さんのセンスが良いんですよ」

そう良い照れながら下を向く朋香を後ろからぎゅっと抱きしめる。

「…仁王さん//」

「誕生日、祝えないからこれで許してくれ」

「部活だから仕方ないですよ。
 それに今日こんなサプライズ用意してくれて、ハッピーです」

「そうか…じゃあおまけにサプライズをもう1つ」

「?」

何かあるのかと振り向いたその頬にキスをする。

「サプライズじゃ」

「…これもハッピーです」



ーENDー



≪あとがき≫
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
初の仁王×朋香でした!実は以前のサイトでアンケートを取った時に
朋ちゃん関連のCPで仁王×朋香が断トツ人気と知りました(*´ω`*)
立海×朋香をよく拝見しますが、中でも仁王×朋香は格別みたいですね!
学プリ効果かな?で、便乗して書いてみたワケですが…難しい!
仁王弁もそうですが、朋ちゃんと仁王が上手く絡めなくて…
久々に読んだら学プリからインスパイアされた感満載でした(笑)
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