今年のクリスマスはホワイトクリスマス。
比較的天候に恵まれている木ノ葉の里にも珍しく雪が積もった。

辺り一面真っ白な雪景色。
子どもたちは外へ出て元気にはしゃいでいる。

そんな風景を横目に、
いのは雪が積もっているベンチの雪を叩いて座り込む。

そこへー

「…ここにもフラれた奴が1人」

「…なんだキバ…か」

来るはずもない人を一瞬でも期待してしまいガッカリする。

「あのなぁ…そんなあからさまにガッカリすんじゃねぇよ、
 オレだってフラれて落ち込んでんだぞ」

キバはそう言い、いのの横に腰掛ける。

「あっそう…」

「あっそうってなぁ…ったく…」

どうやらキバもフラれたみたいだ。
お互い好きな人がいるってことでよく相談し合ってきた。

それなのに、まさか2人同じタイミングでフラれるなんて。
予想はできていたけど、クリスマスにフラれるとは思っていなかった。

「……」

「……」

沈黙が続くー

「…ねぇ何か話してよ」

「お前こそいつもみたいに騒がねぇのか」

「私だってねー…静かにしていたい時もあるのよー」

「今がソレか?」

「そう。だからアンタが何か話してよ」

「本当は泣きてぇ気分なんだろ?」

「…泣かないわよ、今は。っていうかアンタの前で泣かないわよ」

「プライド高っ」

「もう、私のことはいいから。アンタはどうなの?
 ヒナタにフラれたんでしょ、落ち込むとかもっと何かないの」

「落ち込む?ハハ…オレの場合は分かっていた、ってのが本音だな。
 お互い気にしていたクセに気付くのが遅すぎなんだよ」

「…私も同じかも。前にテマリさんとシカマルと任務したことあるけど
 こっちが居づらいくらい良い雰囲気だったしねー」

「わかるわかる。ネジとヒナタなんて
 見ているこっちが恥ずかしいくらい鈍感なんだぜ」

「アハハ…それわかる!自覚していないのが当の2人ってパターンね」

キバと話したことで心が晴れた。
本当はもっと落ち込むと思っていたのに、
キバがいてくれるおかげで気持ちが楽になる。

「オレ達似たモン同士だな」

「そうねー」

軽く流すいのだったが、キバが予想外のことを提案する。

「じゃあ、そんな似たモン同士が付き合うってのはどうよ?」

「…!?」

「オレはお前のそういう無理して強がるところ、嫌いじゃないぜ」

キバに言われていのは躊躇する。
こんな展開予想もしていなかった。

キバとはずっと悩みを相談し合ってきた仲だった。
だけどこんな突然…いのは慌てて言葉を挟む。

「…やめて」

「何だ?お前、オレのことそんな嫌いだったのかよ」

「違う。ただ今は…冗談に聞こえない。
 そんなこと言われると本気で捕らえちゃうから…」

近くに居過ぎて本気か冗談なのかがわからない。
ヒナタにフラれた腹いせ、もしくは勢いだったらどうしよう…。

そう戸惑ういのだったがー

「…冗談じゃないって言ったら?」

真顔で見つめるキバを目の前にして、
いのは数秒その眼差しを見つめ…無意識に自ら唇を重ねた。

「……っその…ご、ごめん///」

「…そんなバツが悪そうな顔すんなって」

「でも…こんなのって」

「フラれた同士で一緒になるってのも良いんじゃないか」

「なりゆきよ?」

「なりゆきでもいつかホンモノになれば良いだろ?」

キバの言葉一つ一つに心が動かされる。
流されまいと、振る舞ってみても、
説得力のある言葉に一歩を踏み出す勇気を貰う。

「ほら、今日はクリスマスなんだぞ。もっとこっち来いよ」

「うん…」

2人はベンチに並び寄り添うと、再び見つめ合いもう一度キスをする。
空からは、そんな2人を祝福するように雪が舞い降りてきた。

「これって夢じゃないよね」

「ああ。目を覚ましてもオレはお前の隣にいるぜ」

「ありがとう」

こうして2人は周りの恋人と同じように
幸せなクリスマスを過ごしたのだったー。



ーENDー



≪あとがき≫
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
私の中でもこのCPを書く日がくるとは思ってもみなかった…
それくらいマイナーですいません!NARUTOは好きCPが多く、
シカいのもシカテマも好きだしなぁ…って思っていて、
そんな時この2人も合いそうと思い浮かんだのがキバいのでした←
性格だとこの2人かなりお似合いですよね!どちらも明るくて、元気で、
原作でもアニメでも関わりないですが、個人的に合うと思ったCP♪
ちなみに元ネタは松た●子さんの真●のメモリーズ♪でした(*ノωノ)
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