「ねぇもう外していい?」
「ダーメ。部屋に入ってからのお楽しみなんだから♪」
クリスマスイブの夜。
任務を終えて待ち合わせ場所に向かうと、サプライズがしたいとかで
突然目隠しをされて、テンゾウに連れて行かれている。
“プレゼント”があるからって言うけど、
それならプレゼントを隠して持ってこればいいのに。
…と私、みたらしアンコは先ほどから愚痴をこぼしている。
「…もう…これって一体何プレイ?アンタの趣味かもしれないけどー」
「さっきから喋り過ぎ」
「だってねぇこんなことされて黙ってなんかー」
「今に見てろ、喋られなくしてやる」
テンゾウのブラックモードに返す言葉もなく、渋々付いて行く羽目に。
「…わかったわよ」
「クリスマスなんだし、少しくらい大目にみないと!」
「はいはい。私は別にクリスマスなんて別にどーでも…」
「はい、着いたよ。ほらいいから、こっち来て」
目隠しをされているので、手を引かれるがままついて行くしかなかった。
扉が開き、ピタリと足を止めると、アンコの目隠しが解かれる。
目隠しを解いて見えたものー
「……これって……」
目の前には色とりどりに輝くツリーやリース、
クリスマスムード全開の部屋だった。
いつも来ているテンゾウの部屋なのに、
まるで別世界に来たような気分に陥る。
あまりのキレイな光景に目を見開き言葉を詰まらす。
「…ほーらね、黙った」
「……っ…これ全部アンタが?」
「いかがです?」
「…キレイ…」
「クリスマスも良いもんでしょ?」
今まで家族と過ごしたことのないアンコにとって
大切な人とこんな風にクリスマスを感じながら過ごすのは初めてだった。
「……どうやってお礼言ったらいい?
ありがとう以外に言葉が見つからない…」
「それで充分だよ」
「…テンゾウ、ありがとう」
「どういたしましてー…って…おっと」
テンゾウが自分のためにここまでしてくれたと思うとあまりに嬉しくて、
思わず、クリスマスの飾りで装飾されているベッドに押し倒すと
アンコが上に乗り、深く口付けをする。
「……最高のお礼だね」
「…アンタがいてくれて本当に良かった」
「サンタ?」
「違っ……いや、そうね!アンタは私のサンタクロース」
「子どもじみたこと、嫌いじゃないの?」
「今はね!だってこんな素敵なプレゼントを用意してくれたんだから」
「喜んでくれてサンタも嬉しいよ」
そしてもう一度目が合うと、再びキスをした。
そんな2人を祝福するかのように雪が舞い降りる。
「「メリークリスマス」」
これもサンタからのプレゼント、なのかもしれない。
ーENDー
≪あとがき≫
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
当時、拍手でテンアンOK的なコメントを頂いて
調子に乗って書いてしまった作品です。
NARUTOでは初めてのクリスマスネタでもありました。
クリスマスを味わったことのないアンコさんに
テンゾウサンタからの最大のプレゼント。
クリスマスの雰囲気はワクワクしますよね!
クリスマスの雰囲気が大好きです☆
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