◆最終話/未来で輝く2人◆
「ねぇ見て、この花!新入荷のものなんだけどキレイでしょー」
「黄色と橙色の花びらかー、うん、いい感じだ」
あれから10年が経った。
私とデイダラさんは木ノ葉からも五大国からも遠く離れた
忍とは無縁の国で一緒に花屋をやっている。
額当て、手裏剣、クナイも全部棄ててゼロから始めた生活。
最初は貧しかったけれど、
貧富の差がないこの平凡な場所は居心地が良かった。
今では仲の良い友人や頼りになる仲間までできた。
「いらっしゃいませ~」
「あらその花キレイねぇ」
「新しく入荷したばかりなんです。
香りも柑橘系で今の時期にオススメですよ!」
「なんだか色合いが、いのちゃんと彼に似てるわね!
じゃあそれを中心に花束にしてもらえる?」
「はい!ありがとうございまーす」
そして、お店が落ち着いた所で
デイダラがお弁当を持って2階から降りてきた。
「いのー、今日はオイラの特製ランチだ!
卵で作った鳥、イイ感じだろ?」
「わぁかわいい!何だかキレイで食べるのがもったいないくらい」
「また作ってやるって」
そしてデイダラはいのが食べ始めたのを確認すると、
目の前にそっと花束を差し出す。
「え…?」
「今日でオイラたち10年目だな。
これ、オイラがいのをイメージして作った花束だ」
「…覚えてくれてたなんて…ありがとう!」
「キリの良い10年だから、これからもよろしくって意味を込めて、
門出の意味を持つスイートピーを中心にしたけど…合ってるか?」
「うん!デイダラさん花言葉まで覚えちゃったの?」
「いや、これはさっき本で読んだ」
「ふふっデイダラさんらしいわ。ありがと」
「おっと礼を言うのは早いなぁ、うん。……手、出してくれ」
不思議そうに言われたまま手を差し出すいの。
デイダラはポケットから銀色の指輪を取り出すとその薬指にはめた。
「え…これって」
「これからもずっと一緒にいようって意味」
「……ありがとう//」
薬指に輝く銀色の指輪。
太陽の光に手をかざすとキラキラ輝く。
私は今、一番幸せな時を過ごしている。
私が選んだ道は間違っていたのかも知れない。
里を抜けて暫くは、何度も後悔したことがあった。
だけど今は心から幸せだと言える。
まだまだどうなるか分からない人生だけど、
後悔しないように生きる…それが今の気持ち。
禁断の果てに得られた恋だけど、
何度も傷つき、傷つけあった恋だったけど、
彼と出逢えたことは後悔していない。
あなたと出逢えたことが何よりの幸せ。
ーFINAL ENDー
≪あとがき≫
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
旧サイトで、初の連載小説として載せていたものですが
何となく始まりと終わりだけを想定して書き始めたため
途中で、連載の難しさと原作と結びつかせる難しさを一気に感じ
かなり神経を使って完成させたことを覚えています。
それにしてもダーク+シリアスなこの話。
きっかけは敵同士の恋ってのを書いてみようと思ったからでした。
それがこんなにもマイナーCPで書くことになろうとは。。
デイちゃんといのちゃんはどちらも明暗で言うと明なので、
もっと明るい話にしたかったのですが、凄くダークな話に…。
しかも原作に絡ませたせいで、デイちゃんを生かせたり、
勝手な禁術作ったり、余計な頭を使いました(*ノωノ)
いつもよりシリアス度高く、一部微エロに値するか分からないですが、
そういうシーンを警告なく入れてたりしまいすみません。。汗
本当は1話ずつ解説していきたいのですが、
あまりダラダラしてもアレなんで、ここで終えておきます。
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